熊本IBD設立10周年記念イベント無事終了しました。(^-^) | ||||||||
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![]() ![]() 和田先生と東室長は、今年3月まで同じ大学(熊本学園大学)の教授として福祉について教鞭をとられていたため、 ![]() ![]() |
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会長からのご挨拶 !! | ||||||||
![]() 1年を過ぎたあたりから、待っているだけでは患者会としての認知度も上がりませんから、保健所主催の健康教室に押しかけ席を設けて頂いたことがあります。動くことで少しずつですが色々な方とお話をする機会に恵まれ、いつしか多くの会場で講演をさせて頂く様になりました。最近では、事務局長の長廣さんがメインで講演するようになり、寂しくもあり、またこれ以上の喜びはありません。お酒のコマーシャルに「飲んでみらんと分からん、分からん」というのがありますが、自分の体験談を話すことで、抱えていた重荷が軽くなり、人に優しくなれるように変わるのです。これこそ「しゃべってみらんと分からん」のですね。もっと多くの仲間が、このように体験談を通して社会啓発に関わってくれることを期待しています。 さて、私の目標は「難病者が自然に受け入れられる社会の実現」です。具体的には「難病者の就労支援」を精力的に活動するようになりました。そのために熊本県難病団体連絡組織の結成や難病相談支援センターの開設にも関わらせて頂きました。 一人の声では小さくとも、同じ境遇にある皆さんと一緒であれば必ず届く、変えられると信じています。そういう意味で、全国のIBD患者さんとも親しくさせて頂いていますし、特に九州には九州の問題があるものですから、隣県同士のつながりを深めるために「九州IBDフォーラム」という器を用意したのです。また、障害の枠を越えて、多くの障害者団体の方々とも連携して、障がい者制度改革や県の条例作りにも参加しています。 今回の10周年イベントは大きな節目となりました。私もそろそろ賞味期限切れが近づいておりますが、体が動く間は皆様のお役に立ちたいと考えていますが。仲間が必要です。もっと多くの方が関わりを持って頂きますよう切にお願いして、お礼のご挨拶と致します。 |
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参加者の感想 | ||||||||
すこぶる快腸倶楽部 新家浩章 | ||||||||
熊本IBD10周年、おめでとうございます。 記念イベントに参加させていただき、改めて、貴会の偉大さを痛感した次第です。 これからも、九州ブロック患者会のリーディングボードとして、ますますのご活躍を心より願っています。そのためには、偉大な中山会長の巧みな話術・妖しい笑顔で、 「中山被害者の会」を発展させてください。 |
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すこぶる快腸倶楽部 上川 | ||||||||
東先生の基調講演は内容がよくわかりました。障害者の概念と考え方についてはうなずける点があったかなと 記念シンポジウム「難病と福祉」については時間がなかったせいか焦点がぼけてしまったかなと。起承転結の結の部分がないまま終わったしまったかなと感じました。 |
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佐賀IBD縁笑会 志佐 和剛 | ||||||||
まずは、記念イベントが盛会に終了されましたことをお喜び申し上げます。 基調講演で、特に東室長の講演に勉強させられた気持ちです。 ある程度基礎的な部分からの話をされてあり、参加されてある人たちもわかりやすかったと思います。また、講演のなかで、障害による不利益とは、そもそもの病気による機能障害によるものだけではなく、合理的配慮(社会的障壁)によるものがあることであることや社会自体が一般人を基準とした考えによるものであることなどをあげられました。ある程度、わかっているつもりでも改めてきくと実感する部分も多々あり、共感できました。 そのほかで言われたことで、記憶に残っているのは、推進会議等において、個々の意見のみを言うのではなく、全体を見据えた意見を言うことがよいと言われたことは、なんとなくわかった気がします。今回、参加できてとてもよかったです。あと、毎回のごとく中山宅にお邪魔になりまして、お世話になりました。 |
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佐賀IBD縁笑会 秀島晴美 | ||||||||
7月31日の熊本IBD10周年記念イベント(九州学習会)は、暑い中にもかかわらず、たくさんの方で会場が埋まり、これまで多方面にわたり活動を展開されてきた会の歴史を感じるものでした。車椅子の方の参加が多かったことも、これまでIBD患者のみならず、多くの方々とともに会が歩んでこられたことの証だと思いました。 イベントの中の基調講演はいずれも内容の濃いものでした。中でも障がい者制度改革推進室長の東さんのお話は、今まさに行われている障がい者制度改革推進会議についての興味深いものであり、また今まで考えていなかった障がいや権利についての視点を得られるものでした。その中で、労働条件の8時間労働は「健康」な人がこれだけ働いても翌日までには回復できるという時間の長さであること、風邪で会社が休みを与えるのは合理的配慮である、というお話にはっとしました。私たち「慢性疾患患者」は、当然の権利であるはずの合理的配慮としての休みや仕事時間の短縮がなんと難しいことか。「病気」があるということは自分個人の問題であると思い、8時間労働にあわせ体調が悪い中も無理をして働いてきたのは私だけではなく、多くの患者の現状ではないでしょうか。東さんのお話は、限られた時間での講演であり、また是非詳しくお聞きしたいと強く思いました。 シンポジウムでは、熊本学園大学の和田先生の、患者の「患」という字は、口を貫き、串が心に突き刺さっている、というお話が心に残りました。ある日突然「難病患者」になり、その日を境に、それまで当然のこととして言えていたことが、「病気」が負い目になって言えなくなってしまった発病当時のことを思い出しました。病気のために人に迷惑をかけること、迷惑だと思われることを常に気にして、口を閉ざしてしまった多くの出来事が、悔しさややりきれなさ、悲しさ、憤りといった、その時感じた様々な感情とともに蘇ってきました。「病気」になることで、当然の権利でさえも主張できなくなってしまうことは、私たち患者個々に責任があるのではなく、日本の社会の持つ権利意識の低さに原因があるのではないかとも思いました。 この記念イベントの九州学習会は、私にとってとても学びの深いものでした。中山さんはじめ熊本IBDの皆様、ありがとうございました。心よりお礼申し上げます。 |
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IBD宮崎友の会 岩本 由紀子 | ||||||||
熊本IBD10周年イベントの御成功おめでとうございます。 今回のイベントのテーマを聞いた時、内容が難しいのでは、と思いましたが、豪華な講演者やコーディネーターによる障がい者制度の学習会は分かりやすく、今後の動きに興味を持つものでした。 また、私たち一人一人が声を出し、周りに訴えて行く事の大切さも感じ取ることが出来ました。 熊本IBDのイベントに携わった皆様、本当にお世話になりました。今回も九州の人の温かさに触れ、次回皆様にお会いする日までの力を蓄えることが出来ました。 今後の熊本IBDのご活躍を心よりお祈り申し上げております。 |
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熊本IBD 松井 幸徳 | ||||||||
10周年記念イベントは多くの方々の参加もあり、とてもいいイベントになったと思います。私は熊本IBD会員ですが、設立当初の事などは全く分かりません。 中山さんや長廣さんと知り合ってまだ2年半ぐらいです。 今回のイベントを通して、熊本IBD10年間の歩みを一部ですが、知ることが出来ました。 長廣さんへのサプライズ表彰も感動的でした。 個人的には、仕事などの近況を久しぶりに会う人たちに報告出来たのでよかったです。 イベント参加は交流の場でもあるので、患者本人にもっと参加をしてもらいたいと思いました。 |
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熊本IBD 佐方紘明 | ||||||||
初めて親子で参加し、本当に色々な出会いがあり良かった思います。ただ進行性の疾患の方がおっしゃった言葉には本当に考えさせられる事が多々あり今後に繋がる良い経験が出来たと思います。 ただ私はUCの直腸炎型で進行性でなく慢性型の疾患で今回色々な観点から見る事が出来る機会を作ってもらった中山会長さんや長廣さんを初めとする役員の方々に感謝をしております。今後も積極的にIBDの活動に参加しようと思っておりますので今後とも皆様宜しくお願い致します |
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九州IBDフォーラム・熊本IBD 「10周年記念イベント九州学習会」に参加して | ||||||||
順天堂大学 医療看護学部 地域看護学 伊藤美千代 | ||||||||
猛暑の中、開催された学習会は、私の頭の中もまさに猛暑のごとくヒートアップするほどの学びをもたらしました。 私は以前、産業看護師/保健師として企業で働く従業員の健康管理を仕事にしていました。その時に潰瘍性大腸炎、クローン病、SLE、がん、糖尿病、うつ病、適応障害、腎機能障害、知的障害、聴覚障害・・・・・と多様な病気や障害をもちながら働いている方々への支援を通じて、「どうしたら、病気や障害をもちながらも、健康管理をしながら自分らしい就労生活を、または人生を送ることが出来るのだろうか」「どうしたら、諦めを前提とした生活ではない、自分らしい活き活きとした生活を送ることが出来るのだろうか」という命題に直面し、現在もその答えを求めて活動しています。今回もIBDネットワークの協力を得て、就労支援研究を進めるために、このフォーラムに参加させて頂きました。 このフォーラムでは、まさに先ほど紹介した私の(勝手な)命題の答えに、日本も、世界向かっていることを確信しました。 大きな喜びでもありますし、励みにもなりました。中でも障害者制度改革の推進の中の個別分野における基本的方向と今後の進め方の「労働および雇用」において、「雇用率制度の在り方の検証・検討」「福祉的就労への労働法規の適用の在り方」「職場での合理的配慮確保のための方策」が盛り込まれていたことは、病気や障害をもつ方の労働における自己実現の可能性を高めるものと期待しています。実際に1日8時間労働はできないけれど、1日5時間ならば無理なく働ける方は大勢いますが、現行ではそういった非正規雇用は保障、報酬、教育の機会、キャリアアップの機会などが制限されているのが現状ですし、職場での労働能力や生産性の評価においても、必要とされる配慮がない中で「病気や障害があると(1人前に)働けない」という評価がされがちだったのが、必要とされる支援を得ることを権利として主張することが出来るようになるならば、これまでよりは働きやすい職場が増えることになるでしょう。もちろんこれは社会的責任という狭い意味での理解で捉えるのではなく、雇用主にとっても生産性、働きやすさ、社会イメージなどのメリットになるはずです。実際に病気や障害のある方ではありませんが、オランダは社会経済の困窮している1995年前後に、企業の生き残りと国家の経済成長のために、人件費を削減しながらも生産性を上げた実績があります。この施策の概要は、子育てや介護、趣味と仕事を両立させたい方には1日5時間や週に3日間などの働き方を推奨し、その働き方に正規社員と同等の雇用保険を付与した雇用形態を作ったことです。もちろん費用削減のために正規社員の雇用保険の質は下がりましたが、このような思いきった国の施策は、企業、従業員の両者にメリットをもたらした実績があります(ちなみにこの施策はワークライフバランス施策です)。 少し、突拍子もない例だったかもしれませんが、雇用形態やそれに付随した保障を社会の一員としての権利の枠組みで議論、検討することは重要なことですし、このチャンスを逃してはならないと思います。 当事者団体の主催による勉強会のほとんどが、疾患の理解や新しい治療法の情報に関する勉強会である中、私たちが生活する社会に目を向けた九州フォーラムは社会的にも大きな意義があったと思います。ありがとうございました。 最後になりますが、11月頃炎症性腸疾患(IBD)のある方の就労支援研究のためのアンケート調査を予定しております。ご自宅に調査票が届きましたら、お手数ですがご協力の程、よろしくお願い申し上げます。 |
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