第3回 福岡市民公開講座開催!(勉強になりましたよ~~) |
熊本IBD 橋永 高徳 |
平成20年10月12日(日)10時30分より、福岡市の九州大学医学部百年講堂大ホールにおいて、 第3回市民公開講座が開催されました。今回、福岡大学筑紫病院消化器科 教授 松井敏幸先生が世話人を務められ、二人の先生より講演がありました。 講演1 「炎症性腸疾患の基礎知識」 として、福岡大学筑紫病院消化器科 講師 平井郁仁先生、講演H「IBD診療の進歩と近未来像~治る時代へ」として、東京医科歯科大学消化器病態学分野 教授 渡辺守先生 (厚生省 研究班班長) からの講話がありました。 さて、講演の内容ですが、3人の先生のお話を聞いてとても気楽になりました。ここ5年間で劇的にこの疾患に対する研究が進んだこと。炎症を起こす要因とそれに対処する新薬の開発がすすみ、重症度にあわせて医師も治療法を幾通り か選択できる時代になってきたことがわかりやすく紹介されました。 特に研究班班長の渡辺先生は、自分の喘息の持病を例にあげ、インターン時代は何度も入退院を繰り返していたが現在は安定している。完治はしていないけれど・ 症状が出ないということは治っていると同じことではないか。IBD治療においても同じように、完治はしないまでも緩解状態へ導入し、それを持続すれば治ったと同じことだという考えです。 私もここ5年くらい体調が安定してきて、ごく普通に生活や仕事もできる状況にあり、この考え方に非常に共感を覚えました。 まだまだ専門医も少なく病院次第では旧来の治療指針で行っているところもあり、研究班としては全国何処にすんでいても同等な最新の治療が受けられるようにしたいと思いがあり、地方主要都市でのこのような公開講座を今後もいくつか計画しているとのことでした。 今回、九州・山口の各県からも患者団体の役員が多数参加していることも紹介されました。我々患者会も率先してこのような講座に参加し、仲問にも情報を伝えることが大切だと思いました。 |